現在、木村泰文税理士事務所では、提携している各士業の先生方を少しでも知って頂くため、先生方からお役に立つ情報を提供して頂き、発信しています。
今回は第35回目として、弁護士の先生から頂いた情報で、「成年後見制度」についてです。
リバースモーゲージ
1 リバースモーゲージというのは,自宅の土地建物を担保にして毎月一定額を借り入れ,死亡時に自宅を売却するなどして返済する融資制度で,住宅ローンの一種です。
通常の住宅ローンは,先にまとまったお金を借り,毎月返済して元金を完済していくのに対し,リバースモーゲージは,毎月借入をして借入金が増えていき,最後にまとめて返すことから,リバース(逆)モーゲージ(抵当)と呼ばれています。後に不動産を売却するなどして一括返済することを予定している融資制度です。
自宅は持っているが,現金収入が少なくて生活面で不安がある人が,住み慣れた家に住みながら自宅を手放すことなく,生活資金を確保する手段として利用されます。
2 リバースモーゲージは,以下のような機関が扱っています。
① 国(都道府県社会福祉協議会,福祉事務所)
大阪府社会福祉協議会で,不動産担保型生活資金貸付制度というものを設けています この窓口は,各市町村社会福祉協議会か大阪市内は各区社会福祉協議会になります。低所 得者の老後の生活資金を提供することを目的にしています。
この制度を利用するには貸付条件があり,土地評価額1000万円以上で貸付限度額は評価額の70%までとされ,65歳以上の世帯構成員がおり,市町村民税非課税世帯か均等割課税の低所得世帯であること,貸付額は月30万円以内,推定相続人の中から連帯保証人1人を選任することなどが条件とされています。金利は年3%か長期プライムレート(現在は年1%)のいずれか低い金利とされています。
類似の制度として,生活保護世帯を対象として,要保護世帯向不動産担保型生活資金貸付制度というものもあります。この窓口は各福祉事務所になります。
② 民間金融機関
民間金融機関でも銀行,信用金庫,信託銀行などでリバースモーゲージを扱っています。
金融機関によって貸付条件は異なり,対象者を満50歳以上とするところがあったり,貸付金も「年金型」から「枠内自由引出型」や「一括借入型」などいくつかの種類があり,資金使途も生活資金のみに限らず,ある程度自由(事業資金,投資資金などを除いているところもあります)に定められています。一定の所得があってもかまわず(一定の所得を貸付条件にしているところもあります),借りた資金を積極的に活用して老後の生活を豊かに過ごしたいと考える人にとっては,目的に応じて利用できる商品構成となっています。金利は金融機関により異なりますが,多くは短期プライムレートに連動させるかこれに一定の%を加えたものとなっており,年約2%から4%となっています。
※次回の掲載日は、7月31日前後を予定しております。
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